猪俣猛とサウンド・リミテッド / ドラム・メソード

ドラム・メソード

ドラム・メソード

ドラム教則レコードとして1972年に発売された一枚がP-VINEより世界初CD化。教則レコードだけに、様々なリズムが楽しめる。そして、教則レコードなのに、なんだこの豊かな音楽性は。教則レコードだからって、練習用のリズムがだだ流れでないところがこの音源の凄さだ。

ジャズロックジャズファンクスキャット、スイング、様々なジャズが体験できる。普通に聴けば教則レコードだなんて考えられないほど完成された作品だ。

1. Runaway Child
タイトなリズムのジャズロック。日本にもこんなジャズロックがあったんだなー。
2. Smack Water Jack
ファンキーな曲。
3. Child Of Storm
これもロック色の強い曲。ホーンセクションとオルガン、ギターがカッコイイ。
4. Pourquoi, Pas?
ミドルテンポの重いグルーヴから、ワウギターの唸る、熱いジャズロックへ。人気の高い曲らしい。超クールだ。"諸君がドラマーとして、この曲を採譜し、研究し、ふさわしいアドリブetc.を加え、ドラムの楽しさを肌で感じて頂ければ、幸いです。"とは猪俣猛からのメッセージ。
5. Where Do You Go From Here
6. Drum Concert I
7. Fibonaccis Number
8. Blue Rondo a La Turk
個人的ベストトラック。9/8拍子のスキャットから、4/4拍子に転換し、スウィングする。なんて素敵な曲だろう。
9. Maiden Voyage
10. Drum Concert II
11. Sleeper
12. Seven Four
最後のトラックは、ファンキーなリズムで締めくくられる。

70年代の和ジャズはやはり、無視できないな。