Mundo / Raul Porchetto
プログレッシブロックってなんなんだろう。
通称プログレともいうが、プログレという烙印を押されたがためにハードルが上がり、聴きにくい、マニア的な印象すら与えてしまうのではないのだろうか。
プログレという枠に入るべきでないのに、無念のプログレ入りを果たす音楽って結構あるような気がする。
このアルゼンチンのミュージシャン、Raul Porchetto の "Mundo" というアルバムもそうだ。
アルゼンチン!日本じゃ少し珍しい。なんか、ただそれだけでもうプログレなのだ。限られたレコード店でしか取り扱わないからプログレ、入手困難だからプログレ。ブラジル以外の南米だからプログレ。
でも、このアルバムをあえてジャンル分けするならば、フュージョンか、コンテンポラリージャズとかではないか。
軽快なラテンフュージョン、"Amiguito,Eso Es El Cielo" が傑作。
ちなみにこのボーカルは Raul Porchetto 本人のファルセットらしい。女性ボーカルと間違えている記事を幾つか見たことがある。
まあ、"El Vino Del Alma" なんかのイントロは十分プログレッシブ(前衛的)なんですが。
リマスターでCDが復刻したんだけど、廃盤なんです。。。
- アーティスト: Raul Porcheto
- 出版社/メーカー: EMI Argentina
- 発売日: 2007/08/29
- メディア: CD
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ちなみに、5年前にこのCDを買った当初は、中の下という判定を下していた(という付箋がジャケットに貼ってあった)。いったい何を聴いていたんだろうと思う。その時の自分の中でのブームというのもあるんだろうが、家の中で哀しく埋もれていたCDなのだった。