Follow The Rainbow / George Duke

 George Dukeが8/5に67歳で逝去された。ご冥福をお祈りします。

 George Duke追悼ということで、アルバムレビュー。

 かの名盤、"A Brazilian Love Affair"を取り上げても良かったのだが、月並みすぎる気がしたので、"Follow The Rainbow"を取り上げる。とはいっても、自分自身、多作家だった彼のアルバムはあまりフォローしておらず、3枚とMPS時代のベスト盤1枚しか持っていないので、偉そうなことは言えないのだが。

 MPS時代の彼とはまた違った雰囲気の、"A Brazilian Love Affair"の流れを組むアルバムだ。CD/レコード店ではジャズの棚にある、ソウル/ファンク/ディスコ良品。超保守的なジャズマニアには邪道の烙印を押されて間違いなしだ。

 ジャズ・フュージョン畑のミュージシャンがポップ路線でこういったアルバムを作ると、クロスオーバー的な感覚の、見事な作品が出来上がる。

 ParliamentEarth, Wind & FireRoy Ayersが好きな人だったら即ハマること間違いなし。ちなみに、ボーカルとパーカッションで、かのSheila E.が参加している。

Follow The Rainbow

1979, US, Epic, JE 35701

01. Party Down
強烈なビートのダンサブルなディスコトラック。
02. Say That You Will
前曲とは打って変わって、AOR調の佳作。デュークによるファルセットが素晴らしい。彼はボーカリストとしても一流だ。個人的なベストトラック。
03. Funkin' For The Thrill
04. Sunrise
このアルバムはこの曲もそうだが、"Say That You Will"のようなミドルテンポの楽曲がいい味出している。
05. Festival
デュークお得意のブラジリアンスキャットナンバー。"A Brazilian Love Affair"が好きな人向き?それとも、MPS時代の名曲"Malibu"かな?
06. I Am For Real (May The Funk Be With You)
Parliamentを彷彿させる超ファンクナンバー。なんでも出来るのだ。この人は。
07. Straight From The Heart
08. Corine
ヴァイブスの、一聴するとRoy Ayers風楽曲。中盤からグルーヴ感が増し、アナログシンセの音が気持ちよく響く。
09. Pluck
10. Follow The Rainbow
そして、最終トラックはシンフォニックなプログレナンバー。こういう要素も彼は忘れない。