今日の本

アンドロメダ病原体 (ハヤカワ文庫 SF (208))

アンドロメダ病原体 (ハヤカワ文庫 SF (208))

まさに空想科学小説。
ハードSF。こういった科学/医学用語がバンバンでてくる小説はいいなあー。


ERの原作者らしく、ERなどでよく聞く、医学関係の用語でいっぱい。
ヘマトクリットとか、ヘパリンだとか、まあ、そんなやつ)


この前読んだ本が、恩田陸だっただけに、
この男っぽい、ハードなクライトンの小説は読んでいて清々しささえ感じられる。


アマゾンのレビューでも、訳者解説でも言われていることだが、
人物描写がやや淡白だと。


しかし、おれは興味深く読めた。
30年を経た今でも、科学的描写は、リアルかつ、スリリングだ。


こういう緻密なサイエンスフィクションはやはり読む人間を選ぶのだろうか?
そんなにとっつきにくい?


そういえば、メタルギア小島秀夫カントクもクライトンが好きらしい。
http://www.blog.konami.jp/gs/hideoblog/2005/11/000331.html
ポリスノーツに、このアンドロメダ病原体から引用している箇所があったりする。


ネタバレだが、どちらも10年以上前の作品だからいいだろう。K-9がそれだ。


アンドロメダ病原体の中では単細胞以下の全生物を死滅させる薬剤で、
ポリスノーツの中では無重量下でも均一に溶解するカプセル剤だった。


あまり、このことがインターネットで言及されていないところをみると、
小島秀夫ファンとマイケル・クライトンファンの重複がないのかもしれない。


スナッチャーなどで、どうしても、サイバーパンクのイメージが強いから
ウィリアム・ギブスンとかフィリップ・K・ディック方面に行ってしまうのだろうか。


でも、どちらかというと小島カントクはクライトンに近いと思う。