Holding hands - Rare JazzFusion Gems From Polish Vaults vol.2
http://www.cosmicsounds-london.com/label/cs-33/cs-33.html
↑サイトはここ。全曲試聴もできる。
キタ。
ちなみに、オリジナルスリーブの写真がブックレットの裏に印刷されておりまして、
半分くらいはオリジナル盤か復刻CDで持ってるんだが、
CDで聴けるっていうことだけで、買ってみた(1380円)。
はっきり言って、ポーランド産ジャズフュージョンを知るにあたって、このラインナップは最高のラインナップだ。
このコンピは国内では入手困難で、しかもおれみたいなのが買っているということは、すばらしき70〜80年代ポーリッシュジャズフュージョンの普及をおれが自ら、この手で止めているということにもなり得るのが問題だ。
で、聴いてみる。おおスゲエ!ノイズがないそ!(アタリマエか)
ポーランドのレコード盤のプレスってのはあまり質が良くなく、どのレコードもチリチリノイズが出まくるのだ。30年という年月の経年劣化も当然あるだろう。
それだけにこの手の音源がノイズなく聴けるということ――いくつかの音源は復刻しているものの――、それ自体が感動なのだ。
以下、トラックリスト。
- 1. Crash & Grazyna Lobaszewska / Prostachny Gestach from "Senna Opowiesc Jana B."
- オリジナル盤にはW Najprostrzych Gestachとある。謎。この曲はクールでカッコイイ。このオリジナリティあふれるメロディ。他ではちょっと聴けないメロディだ。復刻すればいいのに。
- 2. Krystyna Pronko / Oto Przyczyna from "1980"
- PronkoのLP、"1980"は見つけたら即買いだ。おれは2枚も持ってるぜ。Krystyna Pronkoの最高傑作と言ってもいいと思う。このLPも復刻してほしい。
- 3. Novi Singers / Fiesta from 7" record, TONPRESS-191, 1980.
- Novi SingersのEPからの出典てのがファン泣かせ。チック・コリアのカバーです。この7インチ、リリース年がわからなかったんだが、1980年だったということが判明した。よかったよかった。
- 4. Julius Mazur / Akalei from "Jazz Nad Odra 77"
- Julius Mazur + 前出のCrashということでオリジナル盤にはクレジットされている。Akaleiは人気の高い、ポーリッシュサンバチューンだが、他の曲もすごく良いのだ。
- 5. Laboratorium / Taniec Bialego Karla from "Modern Penathlon"
- オリジナルスリーブ(復刻CDのだけど)にはPlecioboj Nowoczesnyとある。この曲は20分もあるのだが、後半6:20を抜粋している。ボーカルはだれだ。Urszula Dudziakのばりの超絶スキャットが聴けるぞ。
- 6. Bemibem / Jajecznica from "Bemowe Frazy
- 7. Wlodzimierz Nahorny / Holding Hands from "Jej Portert"
- 8. Orkiestra Pritv Lodzi / Kamaleon from "String Beat"
- ハービー・ハンコック、カメレオンのカバー。原曲はシンセとクラビネットが印象的なプログレッシブでファンキーな曲だが、若干、クラシカルな雰囲気にアレンジされている。ちなみに、クラビはワウギターに置き換えられている。わりと素直なカバーだ。
- 9. Bemibem / Podaruj mi Troche Slonca from "Bemowe Frazy"
- Bemibemはポーランドのセルメンとか言われるんだけど、セルメンとは一味違う独自路線だ。イメージしやすくて良い形容なんだけどね。ラテン調ソフトロック?AOR?のこの曲はアルバム"Bemowe Frazy"の中でもピカイチのトラックだ。CDで復刻してるから、買っといたほうがいい。
- 10. Grupa Organowa Krzystofa Sadowskiego / Straight Life from "Na Kosmodromie"
- 11. Bernard Kawka / Sky's The Limit from "Metamorphosis"
- ぐは!ダッサ!!!ダサいぜ、このサウンド!これは聴いたことがなかった。こういうダサいの大好き。1989年リリースらしい。なるほど。超ポップ。ちょっとニューウェーブも入ってるか。ポーリッシュポップスってのは非常にあなどれない。自分のあずかり知らぬところで、こういった好ナンバーがポンポン飛び出てきやがる。ちなみに、Novi Singersの元リーダーです。この人。BemibemのEwa Bemもゲストで参加。すげえ。このLP、すごく欲しいなあ。
- 12. Jerzy Milian / Astrobolid from "Orkiestra Rozryrkowa Pr I Tv W Kotowicach, Dyrygent; Jerzy Milian"
- 13. Orkiestra Pritv Lodzi / Bez Metalu from "String Beat"
- 14. Wojciech Karolak / Goodby from "Easy"
- ゲストがNovi Singers参加で有名な人気盤。CDで復刻しているので買うように。
こういうコンピレーションの時の音源の事務処理ってのはどーいうふうになってるんだろうねえ。想像もつかねえや。
マスターテープから録音されてるのだろうか。