モネ大回顧展に行った

朝一番の10時に行ったというのに、なにこの混みようは!

モネの絵は、1880年代からは、パレットの中で色を混ぜず、原色を点描に近い手法でもって――スーラほどは極端ではないけれども――キャンバスへ配置し、鑑賞者自身の網膜で微妙な色あいが合成されるため、ある程度の距離をとって観たいのだけれども、あの混みようではそれもままならないのであった。

ああいう大規模な企画展は、半定員制にし、何人かのグループを一塊にして、空間に余裕をもって見せて欲しいものだ。

音声ガイドに小泉今日子を使ったり、モネにゆかりの深い、同世代の作品数点や、現代アート、果てはリキテンスタインまでも展示して、豪華なのはいいのだけれど、もう少し、鑑賞者に優しい展覧会にしてほしい。海外の美術館などはどういう風になっているんだろう。

作品そのものは素晴らしい。モネを堪能できた。そのうち、おれも複製画など購入できるリッチマンになれたらいいなあ、なんて思ったりもした。

同美術館内で開催されている、SKIN+BONEという80年代以降のファッションがどーたら、という展示も気になる。行きたいなあ。