Piotr Figiel Ensemble / Somewhere, Sometime...

音楽好きならおそらく、誰でもこころにキューンと来るメロディなり、コード進行が必ずあるはず。もちろんそれは自分にもあって、口で説明できる類のものではない。耳で聴いて、脳が反応し、こころに作用する。そんな曲を聴くととっても幸せな気分になれる。胸がじわ〜んとしてくるのだ。

このレコードの中にはそんなフレーズがある。一曲目の"Reflection"。この曲のイントロ。どうしようもなく好きだ。2、3時間ぶっ続けでリピートしたとしても、平気なくらい。

Piotr Figiel――ジャケットの、座っているヒゲのおっさん――にしか作れないフレーズだ。これを聴いたら他の曲なんてどうでもいい。四曲目がIrena Jarockaが自身のアルバムで唄った、"Byc narzeczona twa(I Want to be Your Girl)"のインストゥルメンタルバージョンだ、というおまけもあるが、このアルバムは一曲目に始まり、一曲目に終わるのだ。

1. Reflection
2. Somewhere, Sometime...
3. Agent 008
4. I Want to be Your Girl
5. At a Breakneck Pace
6. Good Morning Mr. Wonder
7. You Will Return Here
8. At Night Time
9. To an Unfaithful Girl
10. Knock-out
11. I Will Give Everything