モバゲータウンがすごい理由

読了。すんなり読める本。それと同時にケータイは本当に無視できないと改めて痛感できる本。

iPhoneが登場し、日本のケータイは国内のしがらみに縛られていて、このままでは国際競争力がどうのだのなんだの言われている昨今ではある。しかし、モバゲータウンという日本の携帯事情にどっぷり漬かり、ビジネスをしっかり起動に乗せているDeNAには素直に拍手を送りたい。

カネ儲けするには、おれたち日本人は、日本人への商売が一番だと思わないか。

国際競争力だとか何だとか言うのは結構なんだが、どんな国際競争力なのかと。おれは技術者なので、技術面の思考が連想されるんだが、技術技術ばかり追い求め、見た目はセンセーショナルだが、ビジネスとしてはこれ儲かるの? みたいなウェブサービスが多いような気するのは、気のせいなのだろうか。

ケータイのウェブというのは容量も少なく、表現力も稚拙。ありゃあ、Web1.0だね、なんてバカにする人も少なからずいるだろうが、商売の基盤になっているのはそんなWeb1.0のほうが多いのではないか。結局、Web2.0なんてアーリーアダプター層にしか受け入れられない幻想なのではないか、なんて思ったりすることもしばしばだ。

単語のケツにつく変テコな小数点入りの数字に踊らされるより、もっと別の、重要な現実が、今そこにあるんだ、と感じた。