シュヴァンクマイエルとエヴァンゲリオンとトランスフォーマー

先日の日曜日、友人Oと一緒に原宿のラフォーレミュージアムで開催されている(9/12終了)、シュヴァンクマイエル展に行ってきた。こじんまりとした会場ではあったが、なかなか楽しめた。この前の葉山で行われた展覧会のミニチュア版と言ったところか。

そして、ぐるっと一回りして、おれは一人渋谷へ。映画が見たくなってきた。13:50上映のエヴァンゲリオンでも見るかと思い、アミューズCQNへ。チケット販売が激混み。並んでいたのだが、立ち見も入れませーん、と係員の人が叫んでいたので渋谷は諦めた。ところで、おれの後ろに、終始ニヤニヤしている人がいた。前が気になるのか、おれに覆いかぶさるように身を乗り出したりしてきて、いやーな感じ。

CQNを後にして、iモードで映画の上映スケジュールを調べる。今なら新宿で14:45上映のエヴァンゲリオンに十分間に合いそうだ。そして、10人ほどの列に並びチケット購入。会場に横六列で並び20分後の開演を待つ。扉が開き、中へ。なるべく中央になるように席を選び、座る。ここからが悲劇の始まりだ。

大体、人というものは椅子に座り、10分以上経っても姿勢を崩さない場合、それがその人の定着した姿勢だ。妙に座高の高いやつがおれの前にいる。座高だけでみれば、身長2メートルは越しそうなんだが、実際にはそうではない。鑑賞後にチェックしたら、目測で180センチよりは高いくらいだろう。おれがおれの定着した姿勢でスクリーンを見つめると、1/4以上が、そいつの頭で埋まる。なんて特等席。おれは1800円も払ってこいつの頭を見に来たと言う事か。

おれの選んだ席は幸い通路側だったので、右側の肘掛から身を半分ほど乗り出し、結構無理な姿勢で鑑賞した。当初のうわさどおり、テレビ版とほとんど変わらないのがせめてもの救いだ。セリフが聴こえるより早く、自分の頭の中で再生されるんだから、おれも立派なエヴァヲタだな。

とにかく、声を大にして言いたいのは、映画の鑑賞の仕方を個人的なものとして捉えているヤツは映画館に来るなということだ。背もたれより上に完全に頭一個分、首までさらして、後ろの人間に影響がないと思い込んでいるのか、ただ単純にわかってないのか知らないが、そういうヤツは家に帰っておとなしくビデオでも見てろってこった。それか、傾斜の急な今風の映画館でしか映画を見るようにしないとか、そういった配慮くらいして欲しい。

そして、19時から、トランスフォーマーを見る。今まで世間一般的な生活を送ってきた、健康な男児ならこれはハマる。カッコよすぎる。トランスフォーマーはまったくの架空の物体だが、CGと実写がココまで自然に溶け込めるものかと痛く感心した。間違いなく現在のCGでは、トランスフォーマーはトップレベルの映像だ。途中、トイレに立ちたくてたまらなかったが、この映像から目は離せないと思い、膀胱が破裂しそうになるまで、最後まで我慢し続けた。皮膚がピリピリして、かなり限界状態だったが、トランスフォーマー、死ぬほど感動。ILMはやはり凄かった。