最近の読書

スタンドバイミー

スタンド・バイ・ミー」を読んだ。スティーブン・キングといえば、大分前に「シャイニング」を読んだ。どちらもやはり映画がきっかけだ。スタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」は原作と大分イメージが違っていたが、「スタンド・バイ・ミー」は読んでいると明らかに映画の光景が頭に浮かび上がってくる。原作付きの映画で、あれほど双方のイメージが一致するものは少ないだろう。「スタンド・バイ・ミー」はそんな作品だ。

もう一つの中編「マンハッタンの奇譚クラブ」もなかなか面白い。作品的にはこちらのほうが好きだった。とある不思議な会員制クラブに出入りする主人公が、会員の話す様々な物語を聞く。ある冬のある日、老医師の話す物語が・・・というような内容。

スタンド・バイ・ミー」は映画のイメージが強すぎる。

カラマーゾフの兄弟

そして、おれもついにというか、いまさらというか、ドストエフスキーに手を出した。3巻もあるのでしばらく退屈しないで済みそうだ。どの書評を見てもベタ褒めなんだよね。

今は退屈で冗長だと言われている第一部を読んでいる。だが、それほどおれには退屈でない。「ニューロマンサー」や「スキズマトリックス」で鍛えられた耐性が功を奏しているのか。

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

ところで、「カラマーゾフの兄弟」には光文社古典新訳文庫版もあるようだ。こちらはどうなんだろう。新潮文庫版を読了して、しばらくしたら、こちらも読んでみたいものだ。

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

温故知新

音楽のほうは大分前から古くてもなお新鮮に感じるものが好きだった。最近、読む本もそれと似たような傾向がある。古いのに未だに新鮮な感覚で読めるということは、時間の荒波に勝ち進んできた証拠。だから名著は面白い。